北京・ロンドンのオリンピック
2010年・2014年のアジア選手権
を2連覇
世界選手権5度の優勝
バドミントン界の名だたる大会でタイトルを獲得し、
35歳となった今でも現役のスーパースター”リンダン”
僕がバドミントンを始め、
非常にあこがれていたのがこの選手だった。
ゆったりとフットワークをしているかと思えば、
強烈なジャンプスマッシュを叩き込む。
正確なショットは決してぶれず、
匠な配球で相手を追い詰める。
僕は試合の動画にくぎ付けだった。
世界トップのバドミントンはこんなにすさまじいのかと、
初めて動画を見たときに興奮した覚えがある。
とにかく粘り強い
僕が最も注目する彼のすごさは、驚異的な粘り強さだ。
2015年ヨネックスオープンジャパン決勝
相手はビクター・アクセルセン。
両者1ゲームずつ取り合い迎えたファイナルゲーム。
拮抗するだろうなとの予想と裏腹に、
ミスが続いたリンダンはインターバルまでに3-11と
大きく離されてしまう。
「あーこれは負けたな。」
正直そう思った。
このレベルで8点差は厳しい。
普通の選手であれば、なかなか追いつくことが難しい点差だ。
しかしまたもや僕の予想はガラッと外れる。
インターバル明けから、
猛烈に追い上げ始めたのだ。
なんと13-13で追いついてしまう。
3-11から13-13である。
しかも相手はデンマークの強豪アクセルセン。
さすがに強すぎる。
結局21-19でファイナルゲームをとり、
9年ぶり3度目のジャパンオープン制覇となった。
若手にはまだ負けぬといったような、
ベテランの貫禄漂う戦いだった。
試合終盤の勝負強さがとんでもない
リンダンは終盤の勝負所でとにかくミスをしない。
ゆえに負けない。
拾って拾って決めてしまう。
特にリーチョンウェイ戦ではこのような粘り勝ちを2度ほど見た。
まず1回目は2011年の世界選手権決勝。
バドミントン界の歴史に残るような名勝負と言われているこの試合。
僕は何回この試合を見たかわからない。
見すぎて今のラリーがどうなるか分かってしまうほどだった。
当時の世界ランク1位と2位が争ったこの試合は
ファイナルゲームに突入した。
この試合、初めにマッチポイントを迎えたのは
リーチョンウェイだった。
19-20となるが、
リンダンは甘くなったロブを逃さず、
20オールとする。
その後20-21とされるものの、再び追いつく。
とんでもない強心臓だ。。
我慢我慢で22-21とすると、
最後はリーチョンウェイがネットに引っ掛けて勝負あり。
離されても離されても追いつく、
リーチョンウェイにとっては地獄だったろうと思う。
2回目はロンドンオリンピック決勝。
これもリンダンが勝った。
ファイナルゲームに突入し、
19-18とリンダン1点ビハインド。
きわどいロブをねじ込み、
リーチョンウェイのミスを誘って19-19とすると、
さらに1点を追加。
ロングラリーの末に最後の1点をもぎ取ってしまった。
こうした背景を見ていると、
リオオリンピックでリーチョンウェイが破ったあの準決勝は、
とんでもなく固くて重い壁をこじ開けたように感じる。
リーチョンウェイの試合後の喜びの爆発を見ても、
リンダンの終盤勝負の強さを感じることができる。
リンダンは脱いでもすごい
リンダンはその鍛え上げられた体もすごい。
優勝後のパフォーマンスではおなじみの
ユニフォーム脱ぎ。
ユニフォームの下から現れるゴリゴリの体は
ホントにバドミントン選手か?
と疑いたくなるくらいである。
うーん、初見だったらバドミントン選手とは信じがたい。
こんなボディーを持つ彼は
ファッション雑誌の表紙を飾ったこともあるとか。
バドミントンの実力もさることながら
これだけのカリスマ性を持ち合わせた彼は、
まさにバドミントン界の至宝と言っていいだろう。
2019年1月現在で35歳。
東京オリンピックへの出場はあるのか、
今から非常に楽しみにしている。
どうかできるだけ長く、
現役を続けてほしいと思います。
【追記】
2020年7月4日
リンダン選手が引退を発表しました。
オリンピック金メダル2つ。
リーチョンウェイと世界バドミントンを引っ張ってきた偉大な選手が、ついにユニフォームを脱ぎました。
長い競技生活大変お疲れ様でした。
これからもLegends vision(Yonex)などでの活躍をお祈りしています。
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バドミントンが思うようにできない今
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